Q&A

よくあるご質問

IPRの安全性についてご説明いたします。IPRはマウスピース型矯正装置を用いた矯正治療に限らず、従来の矯正治療でも一般的に行われてきた安全な処置ですが、エムアンドアソシエイツ矯正歯科では患者様のご希望に合わせて、IPRをしない治療計画をご提案することも可能です。

IPR(アイピーアール)とは

IPR(InterProximal Reduction)は、従来のワイヤー矯正でも用いられてきた方法でストリッピング、ディスキングとも呼ばれます。ワイヤー矯正には100年以上の歴史がありますから、その歴史の中でIPRについても数多くの研究が続けられてきたことがお分かりいただけるかと思います。

IPRの主な目的は歯を並べるためのすき間を作ることです。歯の両サイドを少量削る(やすりをかける)ことで歯の幅を小さくし、重なり合っている歯がきれいに並ぶためのスペースを確保します。

またその他の目的として、
・歯の大きさを調整し、バランスを整えること
・ブラックトライアングル(歯と歯の間の三角形のすき間)の解消
など、細部の調整に用いられることもあります。

IPRには安全に配慮した範囲で行われています

IPRでは、むやみに歯を削っているわけではありません。歯の一番硬い部分である「エナメル質」のみを削っており、削れる歯の量もきちんと定められています(0.2mm~0.5mm程度)。歯のエナメル質が2~3mmと言われていますので、削る際に痛みを感じたり、IPRによって虫歯になりやすくなったりすることもありません。このことは、過去の研究結果でも報告されています。

IPRが必要な症例とは?

程度によりますが、年齢が若い方であればIPRを行う場合でもその量を少なくできることが多いです。また成人~ご年配の方で、歯ぐきが下がっている方・被せ物が多く入っている方の場合、矯正治療によってで歯がきれいに並ぶとブラックトライアングル(歯と歯の間の三角形のすき間)が目立つように感じることがあります。そのようなケースでは、IPRを行った方がむしろ歯ぐきのすき間を減らし、仕上がりをよりきれいにすることができます。

歯を削るのが心配、できるだけ削りたくないという方へ

エムアンドアソシエイツ矯正歯科では、患者様のご希望に応じてIPRを行わない治療計画のご提案も可能です。その場合は、初診カウンセリングの際に担当医まで「歯を削りたくない」とお気軽にご相談ください。

初診カウンセリングについて

■IPR・ディスキングにともなう一般的なリスク・副作用
・歯と歯の間の隙間を少し削ることで歯列を整えるための矯正治療の一手法です。
・IPR・ディスキングは矯正治療の一手法として行ないます。矯正治療は公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・歯の痛みや違和感を感じる場合があります。
・エナメル質は一度削ると再生しないため、必要以上のIPR・ディスキングは避ける必要があります。
・IPR・ディスキングを行った部分に、わずかな変色が見られることがあります。
・IPR・ディスキングを行っても、歯並びが再び乱れる可能性があります。


■矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用