鏡で自分の口元を見たときに、「なんとなく口元が出ているような気がする…」と感じたことはありませんか?
もしかすると、そのお悩みは矯正治療で解決できるかもしれません。
口がボコッと出ている状態を俗に「口ゴボ」と言います。「口ゴボ」は歯並びや咬み合わせの悪化によって引き起こされていることがほとんどです。
大人になってから気になり始めた方でも矯正治療を受けることは可能です!
今回は、「大人になってから口ゴボを改善するメリットや注意点」「口ゴボが引き起こされる原因」「大人の口ゴボ治療方法」などについてお伝えします。

【目次】
1.40代から始める矯正治療でも口ゴボは改善できます!
 1-1 大人になってから口ゴボを治すメリットについて
2.大人の矯正治療で気をつけるポイント
 2-1 ①矯正治療前の検査で虫歯や歯周病が発見されやすい
 2-2 ②歯肉退縮や歯根吸収・骨吸収が起こりやすい
 2-3 ③歯が動くスピードが遅い
 2-4 ④装置装着時に痛みを感じやすい
3.口ゴボになるのはなぜ?原因について解説します!
 3-1 先天性の原因
 3-2 後天性の原因
4.口ゴボのままだと将来的にどんな悪影響が考えられる?
 4-1 ①虫歯や歯周病になりやすい
 4-2 ②消化器官へ負担がかかりやすい
 4-3 ③口臭が悪化しやすい
 4-4 ④感染症を引き起こしやすい
 4-5 ⑤シワが目立ちやすい
 4-6 ⑥口元へのコンプレックスを感じやすい
5.症状や原因によって異なる大人の口ゴボ治療方法
 5-1 ①マウスピース矯正
 5-2 ②ワイヤー矯正
 5-3 ③セラミック矯正
 5-4 ④外科的矯正治療
 5-5 ⑤美容整形
6.ネットの「口ゴボを自分で治す方法」は信じてもいい?
7.矯正治療では大人の口ゴボも改善できます!まずはご相談を!

40代から始める矯正治療でも口ゴボは改善できます!

鼻先と顎先を繋いだ線(Eライン)より唇が外側に出ている状態のことを、「口ゴボ」と言います。
長年、口ゴボに悩まれている方の中には、「口ゴボが治療で治るなんて知らなかった」と言われる方もいらっしゃるでしょう。
実は、口ゴボは歯並びや咬み合わせが関係して起こっているケースが多く、矯正治療で改善できる可能性があります。

口ゴボの代表的な例として、「出っ歯」が挙げられます。
出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が前方に突出していて、口元がボコッとなりやすい傾向があります。抜歯などで歯を動かすスペースを確保して前歯を後方に移動すれば、口ゴボが改善されやすいです。
口ゴボが改善されると、横顔の美しさや、整った口元を手に入れられるだけでなく、歯並びや咬み合わせも改善されるため、虫歯・歯周病予防や、しっかりとした咀嚼ができることなどにも繋がります。

40代から矯正治療なんて不安...と思われる方もいるかもしれませんが、矯正治療はどの年齢からでも始めることができます。ただし、大人になればなるほど歯の動きは遅くなり、治療期間に影響することがあります。基本的な治療期間の目安は2~3年です。

大人になってから口ゴボを治すメリットについて

人生100年時代とも言われるように、世の中は長寿社会になってきています。40歳という年齢で矯正治療を受けることは、お口の健康はもちろん体の健康にも繋がり、健康寿命にも良い影響を与えます。

①虫歯・歯周病予防に繋がる

加齢に伴い、歯茎に存在するコラーゲン線維が少しずつ減少していくことで、歯茎が下がりやすくなります。
そして、そのような歯茎にプラーク(歯垢)が蓄積すると、歯周病や虫歯が進行するリスクが高まります。

毎日の歯磨きは、歯周病や虫歯予防に特に効果的です。しかし、歯並びが悪く歯が重なっていたり、傾いていたり、捻れた状態で生えていると、一生懸命歯磨きしても磨き残しができてしまいます。

歯周病や虫歯の1番の原因は、プラークです。口ゴボ改善のために矯正治療を受けて歯並びを整え、スムーズに歯磨きができるようになれば、虫歯や歯周病予防にも繋がります。

②すべての歯でバランス良く咬める

  • 前歯がうまく咬み合っていない
  • 上下の咬み合わせが反対になっている
  • 歯と歯が重なって生えていることで、上下の歯が正しく咬み合っていない

など、歯並びや咬み合わせが悪い状態だと、一部の歯に大きな力の負担がかかります。そうすると、一部の歯だけ擦り減りが早まったり、欠けてしまったりすることがあります。

矯正治療により歯並びや咬み合わせを改善することで、奥歯から前歯にかけてすべての歯がバランスよく咬み合うようになると、咬む力による歯への負担を最小限にとどめることができます。

③消化器官での消化・吸収が改善する

歯並びや咬み合わせが悪く、咀嚼がしっかりできないと、胃や腸などの消化器官への負担になり、便秘や食後の胃もたれ、肌荒れなど全身へ影響を及ぼすことがあります。

矯正治療により歯並びや咬み合わせが整うと、食べ物をしっかり咀嚼でき、すり潰された状態で飲み込むことができます。それによって、胃で消化されやすく、腸で栄養分が吸収されやすいです。

④口元が整い横顔もキレイになれる

歯並びや口元にコンプレックスを感じていると、知らないうちに口元を手で隠してしまいがちです。矯正治療で歯並びが整うと、口元がキレイになります。口元がキレイになると顔の印象がよくなり、横顔のラインも整います。

また、長年悩んできた口元や歯並びの悩みが解消されるため、自分の口元や笑顔に自信が持てることで気持ちが前向きになり、表情も明るくなるでしょう。

⑤発音が良くなる

歯並びと発音は大きく関係しています。
例えば「出っ歯」の場合、前歯が前方に出ていることで生じている隙間から空気が漏れてしまい、うまく発音できないことが多いです。

また、「受け口」では、咬み合わせが上下反対になっていることで舌の動きが制限されていて、特にサ行などは「しゃししゅしぇしょ」などとうまく発音できないことがあります。

矯正治療で歯並びを整えることは、見た目だけでなく発音や滑舌の改善にも繋がります。

大人の矯正治療で気をつけるポイント

40代から矯正治療を始める場合、子どもの時期より、「虫歯や歯周病リスクが高い」「骨代謝の減少」「コラーゲン線維の減少」など、治療を進めるにあたって気をつけるべきポイントがあります。治療期間に関わることもあるため、事前に確認しておきましょう。

①矯正治療前の検査で虫歯や歯周病が発見されやすい

年齢を重ねるごとに、免疫力の低下、唾液分泌の低下、コラーゲン線維の減少、咬耗や摩耗などにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
そのため、矯正治療前の検査で虫歯や歯周病が見つかった場合は、進行段階によっては矯正治療を始める前に虫歯治療や歯周病治療が必要になることがあります。
そうしてお口の中の環境(細菌数・炎症状態)をコントロールし、健全な土台を構築しておくことが、矯正治療中のトラブルによる中断を防ぎ、安全かつ計画的に歯を動かすためには重要です。

②歯肉退縮や歯根吸収・骨吸収が起こりやすい

どんな症例でも、歯肉退縮と歯根吸収のリスクはあります。
しかし、歯茎に存在するコラーゲン線維は、全身のコラーゲン線維と同様に、年齢を重ねるごとに減少しやすく、子どもよりも大人の方が歯肉退縮が起きる(歯茎が下がる)確率が高まります。

また、歯肉炎や歯周病を繰り返すと、歯肉退縮は進行しやすく、もともと歯肉退縮がある方が矯正治療を受けると、さらに歯肉退縮が進行する恐れがあります。そのため、矯正力を加減するなどして調整しながら適切に治療を進めることが必要です。

③歯が動くスピードが遅い

成長期の子どもの骨は比較的柔らかいため、歯が動きやすいです。しかし、大人になるにつれて骨は硬くなり、それに伴って歯の動きが遅くなります。

また、歯は矯正力がかかることで、押される面と引っ張られる面ができます。押される面では骨の破壊が起こり、引っ張られる面では骨の新生が起こるため、骨代謝の早さが大きく関係します。
歳を重ねることで、骨代謝も低下していくため、歯は動きにくく矯正治療期間は長引きやすいです。

④装置装着時に痛みを感じやすい

どの年齢の方でも、矯正装置を装着すると痛みが出ます。特に痛みが出やすいのは、矯正治療を始めた時や、装置を交換したときです。ほとんどの方は、1週間くらいで痛みが落ち着いてきます。
痛みがあるうちは食事しにくいので、おかゆや豆腐、ゼリー飲料などで栄養を取るようにすることをおすすめします。

口ゴボになるのはなぜ?原因について解説します!

矯正治療を受ける上で、なぜ口ゴボになっているか、その原因を知ることはとても大切です。原因については「先天性の原因」と「後天性の原因」の2つに分類されます。
複数の原因が重なって起こっている場合もあり、原因によって治療方法も異なります。それぞれの原因について詳しく解説します。

先天性の原因

遺伝により受け継がれた骨格の大きさや、歯の大きさにより口ゴボになることがあります。これらは生まれつきの性質、つまり「先天性」の原因によって口ゴボが引き起こされているため、ご自身でコントロールすることが難しいです。
しかし、先天性の原因により口ゴボになっている場合でも、治療により治せる可能性があります。

①骨格の形態やサイズが遺伝する

親が口ゴボだと、子どもも口ゴボになりやすいです。口ゴボ自体が遺伝するわけではなく、親の骨格の携帯やサイズが遺伝することによって口ゴボになる、ということです。

例えば、上顎が大きい骨格や、上顎が普通のサイズでも下顎が小さい場合に起こりやすいです。
骨格が原因である場合、矯正治療と併用して顎骨に対して外科治療を行うケースもあります。矯正治療により歯並びを整え、さらに外科治療を併用することで顎骨の大きさ自体も改善できるため、口ゴボの根本的な原因を解決することができます。

②歯に対して顎の大きさが小さい

歯と顎の大きさのバランスが悪いことも、口ゴボの原因として挙げられます。
歯が顎のサイズに対して大きいと、生えるスペースが確保されにくいです。歯が生えるスペースがないと、前方に押されて生えてくるため、前歯が出て口ゴボになることがあります。

③前歯が生える向き

前歯は、捻れたり傾いたりして生えることがあります。
子どもの時期は顎が小さくても、少しずつ顎が成長することでまっすぐに改善することがほとんどです。しかし、永久歯が生える頃になっても改善しない場合は、口ゴボの原因になりやすいです。

④歯と歯が重なってガタガタの歯並び

「叢生」と口ゴボが併発しているケースは多いです。
叢生とは、歯と歯が重なって歯並びがガタガタしている状態のことを言います。犬歯がズレて外側に生える「八重歯」も、叢生の1つです。歯が並ぶアーチよりも外側に前歯が生えてしまうので、口元がボコッと出る傾向があります。
歯に対して顎骨が小さいと、叢生を引き起こしやすいです。

後天性の原因

生まれた後に身についた癖や習慣が口ゴボを引き起こす原因となることもあります。
特に子ども時期の成長段階で行われていたお口周りの癖は影響しやすいです。

① 無意識に前歯を舌で押している

舌で前歯を押していると、前歯が前方に傾いて生えることがあります。舌の力だけで歯の位置が変わるなんて信じられない方もいるかもしれませんが、小さな力でも長期間継続的にかかると歯の位置は移動します。このような癖は、嚥下(飲み込み)や会話をするときに、気づかないうちに行われていることもあります。

②口呼吸が習慣になっている

歯が生える位置は、歯が並ぶアーチに対して外側に位置する「唇」と、内側に位置する「舌」が押す力のバランスによって決まります。
口呼吸が習慣になっていると、常に唇が開いた状態になり、唇が前歯を押す力がかかりにくいです。前歯に唇の力がかからないと、前歯は前方に傾斜して出っ歯になることがあります。出っ歯になると口ゴボを併発しやすいです。

③指を吸う癖や爪噛み癖がある

指しゃぶりや爪噛みの癖があると、前歯に大きな力がかかりやすいです。特に指しゃぶりは、前歯が内側から指で押されるので「出っ歯」や「過蓋咬合」になりやすく、口ゴボの併発にも繋がります。

子どもの指しゃぶりや爪噛みのような癖が永久歯への生え変わりの時期まで続くと、永久歯の歯並びにも悪影響を及ぼす恐れがあります。そのため、生え換わりが始まる前の4歳頃までに、これらの癖をやめられるように促してあげましょう。

口ゴボのままだと将来的にどんな悪影響が考えられる?

口ゴボを放置すると、見た目以外にも体の機能に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

①虫歯や歯周病になりやすい

口ゴボは、叢生、出っ歯、過蓋咬合などの不正咬合と併発する傾向があります。そのため、歯並びが悪化しているケースが多く、清掃のしにくさから虫歯や歯周病になりやすいです。

また、口ゴボは、唇が閉じにくく口呼吸になりがちです。口呼吸することで口内が乾燥すると、唾液による自浄作用が低下するため、プラークなどの汚れが溜まり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

②消化器官へ負担がかかりやすい

叢生、出っ歯、過蓋咬合などの不正咬合と併発している場合、歯並びが悪くしっかり咀嚼できないため、咀嚼不十分な状態の食べ物が消化器官を通り、消化不良を起こしやすくなります。
胃もたれや肌荒れなどの原因にもなり、栄養吸収の悪化にも繋がります。

③口臭が悪化しやすい

口ゴボは口がボコッとしていることで、唇が閉じにくく、意識しないと唇が開いてしまうことが多いです。唇が開いていると、口内は乾燥します。口内が乾燥すると、唾液の循環が悪くなり、プラークなどの汚れがお口の中に停滞しやすく、細菌が増殖します。この細菌は、お口の中に含まれるタンパク質の一部であるアミノ酸を原料として、口臭の原因物質を作り出します。この原因物質の増加が、口臭を悪化させるのです。

④感染症を引き起こしやすい

口ゴボは唇が閉じにくいため、口呼吸になりやすいです。
口呼吸を常に行なっていると、外部の空気が口からそのまま体内に入ることで、細菌やウイルスなどの感染症にかかりやすくなります。
一方、鼻呼吸の場合は、フィルターの役割がある鼻腔を通るため、外部からの空気に含まれる細菌やウイルスを減らすことができます。
また、鼻腔を通った空気は加湿されるため、口の中も乾燥しにくくなります。

⑤シワが目立ちやすい

食べ物や飲み物を飲み込むときに、唇に力が入っていると下顎部分に梅干しのようなシワができます。口ゴボの状態だと、唇が閉じにくいことで力が入りやすく、顎にシワができやすいです。
また、口元が出ていることで、口元と頬の境目付近にほうれい線ができ、見た目が気になることもあるでしょう。

⑥口元へのコンプレックスを感じやすい

口元がボコッと出ていると、コンプレックスを感じてしまう方がいらっしゃいます。口元は顔の中心部にあるため、相手の目につきやすく、食事や会話するときにも目立ちやすいです。
また、横顔のラインが整いにくくなります。

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症状や原因によって異なる大人の口ゴボ治療方法

口ゴボの治療方法は、その原因や症状の程度によって異なります。それぞれの治療方法ごとに「特徴」「治療内容」「注意点」「治療期間」「費用目安」について解説します。

・軽度の口ゴボ(歯の生える向きや位置が原因となっている症例)
▶マウスピース矯正・セラミック矯正

・軽度~中等度の口ゴボ(歯の生える向きや位置が原因となっている症例)
▶マウスピース矯正・ワイヤー矯正

・重度の口ゴボ(上下の顎骨のズレが原因となっている症例)
▶外科的矯正治療

・口ゴボを目立ちにくくする
▶美容整形

①マウスピース矯正

<特徴>
・透明なマウスピース型矯正装置を使用して歯を移動させます。
・装置は目立ちにくく取り外しが可能です。
・少しずつ歯を動かすので痛みを感じにくいです。

<治療内容>
・口腔内専用の3Dスキャナーで歯並びなどのお口の状態をコンピューターに読み込みます。
・そのデータからマウスピース型矯正装置を決まった枚数作成します。※外注になるため1カ月程要します。
・マウスピース型矯正装置を装着し、定期的に交換しながら歯を動かします。
・基本的に交換頻度は2週間に1回、装着時間は1日20時間以上、通院回数は2カ月に1回くらいです。

<注意点>
・自宅でマウスピース型矯正装置の交換が必要であるため、自己管理が必要です。
・どの矯正治療にも言えますが、装着して1週間くらいは痛みを感じやすいです。
・外出先で取り外した際に、置き忘れや紛失に気をつけましょう。

<治療期間>
・部分矯正:半年~1年半くらい
・全体矯正:2~3年くらい

<費用目安>
・部分矯正:30~50万円
・全体矯正:60~100万円

②ワイヤー矯正

<特徴>
・歯に直接ブラケットと呼ばれる装置を固定します。
・そこにワイヤーを通して歯を3次元的に動かします。
・歯の位置を大きく動かすことができるため、難易度の高い症例でも適用できる場合があります。
・「表側矯正」と「裏側矯正」に分けられ、裏側矯正は装置が目立ちにくいです。

<治療内容>
・歯科専用の接着剤でブラケットを歯面に接着します。
・ブラケットにワイヤーを通して歯を移動させます。
・ワイヤーの元に戻ろうとする性質を利用して歯を動かします。
・定期的にワイヤーを交換しながら少しずつ歯を動かします。
・基本的に通院頻度は月1回くらいです。

<注意点>
・表側矯正は装置が目立ちやすいです。
(歯科医院によっては、オプションで白色や透明な装置を選択することができます)
・どの矯正治療にも言えますが、装着して1週間くらいは痛みを感じやすいです。
・装置が出っ張っているためお口の粘膜などに傷がつくことがあります。

<治療期間>
・部分矯正:半年~1年くらい
・全体矯正:2~3年くらい

<費用目安>
・表側矯正:部分矯正30~60万円 全体矯正60~80万円
・裏側矯正:部分矯正30~70万円 全体矯正100~150万円
(裏側矯正は高度な技術が必要になるため、費用が高額になりやすいです)

③セラミック矯正

<特徴>
・歯を削って、セラミックの被せ物を装着することで歯並びを改善します。
・歯自体を動かす矯正治療とは違うため、治療期間が数ヶ月と短いです。
・できるだけ早く治療を終わらせたい方に向いています。

<治療内容>
・歯を削って歯の形を整えます。(神経のある歯の場合は麻酔を行います)
・お口の型どりを行います。
・事前に仮歯を作成し、歯を削ったあとは次回の診療まで仮歯を使用していただきます。
・セラミックは色の種類も豊富であるため、患者さんに合った色味を決めます(シェードテイキング)。
・セラミックの被せ物は2~3週間で完成します。
・歯の大きさ、色味、咬み合わせに納得していただいた後に装着します。
(納得していただけない場合は、再作成することもあります)

<注意点>
・歯の位置が過度にズレている症例では適用できません。
・軽度の症例で適用できます。
・被せ物を装着するために健康な歯を削ります。
・しみたり痛みが出たりするなど、一時的に歯の神経にダメージが及ぶことがあります(早い方だと数週間、長くて半年くらい症状が続く方がいらっしゃいます)。
・歯と被せ物に境目が生じ、正しくケアを行っていないと虫歯ができてしまうことがあります。

<治療期間>
治療する歯の本数や歯の状態にもよりますが、治療期間の目安は1~2カ月程です。

<費用目安>
・1歯8~15万円くらいが費用目安です

④外科的矯正治療

<特徴>
・外科手術で顎骨のズレや大きさを改善できるため、歯並びや咬み合わせを根本的に改善できます。
・矯正治療のみでは改善できない顎骨にアプローチすることで、顔の輪郭も改善できます。
・口ゴボが目立つような場合は「セットバック術」を適用し、顎骨を後方に移動させます。

<治療内容>
外科治療は、矯正治療と並行して主に3つの手順で行います。

① 術前矯正(歯を正しい位置に移動させる)
② 外科手術(顎骨を動かす)
③ 術後矯正(動かした顎骨に合せて歯並びやかみ合わせを微調整する)

基本的に矯正治療は、審美目的の治療として扱われるため自費診療となります(顎変形症と診断された場合は保険診療と認められます)。

<注意点>
・外科治療全般に当てはまりますが、術後は傷口からの感染症リスクがあります。
・体調が悪いと体の免疫力が下がり感染症リスクが上がるので、手術は体調が良いときに行います。
・入院が必要です(手術前日~術後1週間くらい)。
・ダウンタイムについては、術後1~2日は痛みと腫れがピークに達し、その後1週間くらいかけて徐々に落ち着きます。
・ダウンタイムの期間は、必要に応じて抗生剤と痛み止めが処方されます。

<治療期間>
・手術自体は2~3時間くらいかかります。
・入院期間は手術前日~手術後1週間くらい必要です。
・術前矯正、外科治療、術後矯正の3手順を通しての期間は3~4年程必要です。

<費用目安>
・顎変形症と診断された場合は保険適用となり、60~80万円くらいが費用の目安です(3割負担)。
・自費治療の場合100万~200万円くらいかかることがあります。

⑤美容整形

<特徴>
鼻や顎にプロテーゼ(人工軟骨)を挿入して形を整えることで、口ゴボを目立たなくする方法です。

<治療内容>
① 顔全体の状態やレントゲン写真で骨の状態を確認し、プロテーゼの形態や挿入する位置を決めます。
② 麻酔を行います。
③ お口の中テープで1週間術部を固定します。

<注意点>
審美面を改善する治療となるため、歯並びや咬み合わせは改善することができません。
・体調が悪いと体の免疫力が下がり感染症リスクが上がりやすいです。
・入院が必要な場合もあります。
・ダウンタイムは1週間くらいです(痛み2〜3日くらい、腫れ1週間くらい)。
・ダウンタイム期間は、必要に応じて抗生剤と痛み止めが処方されます。

<治療期間>
手術自体は1時間くらいです。
手術3日後に医療用固定テープを外すことができます。

<費用目安>
顎プロテーゼ:20~40万円
鼻プロテーゼ:30~60万円
麻酔や血液検査代が追加でかかることもあるので事前に確認しましょう。

ネットの「口ゴボを自分で治す方法」は信じてもいい?

口ゴボを自分の手で治すことはできません。自分で口ゴボを治す方法として、ネットやSNSでは「お口周りのマッサージ」や「舌トレーニング」、「前歯を指で押す」などが挙げられています。
「お口周りのマッサージ」や「舌トレーニング」には、口ゴボを防ぐ効果はありますが、根本的に治すことは難しいです。
特に「前歯を指で押す」方法については危険が伴います。それぞれについて詳しく解説します。

◇お口周りのマッサージ
鼻の下をマッサージしたり、顎のエラ部分をマッサージすると、お顔のむくみがとれて、お口周りがスッキリした印象になります。ただし、口ゴボの根本的な解決にはなりません。

◇舌のトレーニング
舌を唇に沿わせながら動かしたり、唇を開けずに舌を歯茎に沿わせながら動かす舌トレーニングでは、舌とともにお口周りの筋肉が鍛えられるため、ほうれい線などのシワやたるみが改善しやすいです。
そのため、お顔周りがすっきり整う効果は期待できますが、口ゴボが根本的に治ることはありません。

◇前歯を指で押す
この方法はリスクが高いです。計画性もなく歯を強く押してしまうと、歯が思った方向とは違う方向に傾いてしまったり、歯根吸収(歯の根っこが吸収されて短くなること)や骨吸収(歯を支える歯槽骨が吸収され減少してしまうこと)などが起こったりする恐れがあります。
歯科医院で行う矯正治療は、レントゲンやCTを使った精密検査で骨の状態や歯茎の状態を確認した上で、歯に適切な矯正力をかけて動かすので、歯や歯の周りの組織へのダメージを最小限に抑えることができます。

※すべての矯正治療で歯根吸収や骨吸収のリスクはありますが、自力でむやみに歯に力をかけるのとは異なり、綿密な治療計画によって適切な調整を行うことで、歯や歯の周りの組織へのダメージを最小限に抑えています。

矯正治療では大人の口ゴボも改善できます!まずはご相談を!

口ゴボのこと、歯並びのこと、咬み合わせのことなど、気になることがあれば、ぜひ無料カウンセリングをご利用ください。
遠方から来院される方やお急ぎの方は、事前に教えていただければ同日に精密検査も受けられるように事前準備させていただきます(精密検査は別途費用がかかります)。
精密検査をご希望の方は、口腔内専用の3Dスキャナーでお口の状態を読み取りデータ化することで、その日のうちに簡単なシミュレーションを見ていただくこともできます。

無料カウンセリングでは、

〇口腔内審査:虫歯や歯周病の有無を確認します。→治療が必要な虫歯や歯周病があれば、矯正治療より優先して治療を行います。
〇口腔内写真撮影:歯並びの状態の記録、左右の骨格のズレや笑った時の口元の様子を確認します。

患者さんが気になっている部分やどのように改善されたいかをお聞きした上で、実際にお口の状態を確認し、「その方に合った治療方法の提案」「事前に虫歯や歯周病治療が必要かどうか」「歯の移動方法」「治療費用目安・治療期間目安」などについてお伝えします。

カウンセリングを受けたからといって、すぐにお返事が必要というわけではありません。治療を行うかどうかは、お家でご家族とご相談していただいたり、ご自身で納得できるまで考えていただいたりしたあとでお聞かせいただく流れになっておりますので、ご安心ください。

当院では、あなたのお悩みに寄り添える丁寧なカウンセリングや治療を心がけております。
ぜひこの機会に、当院の無料カウンセリングをご利用ください。

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監修者:増岡尚哉

歯科医師・歯学博士(D.D.S. , Ph.D.)|マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)の講師として歯科医師向けに講義・講演活動をしています。

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【矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について】

① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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