【顔の歪み、頭痛】嚙み合わせが悪いまま放置するとどんなことが起こる?
なかなか治まらない頭痛、顔や姿勢が歪んでいるなど、身体の不調に悩まれている方は多くいらっしゃいます。それらの不調は実は噛み合わせが悪いことで起こる場合があることをご存じですか?
噛み合わせと身体の不調の関係、放置していたらどうなる?など、気になる噛み合わせが引き起こす身体に悪いこと、噛み合わせを悪くしないようにするためのポイントなどを詳しくお話していきます。
【目次】
1、悪い噛み合わせ(不正咬合)があなたの身体に与えるデメリット
デメリット1 顔が歪む
デメリット2 偏頭痛
デメリット3 口臭の原因になる
デメリット4 虫歯や歯周病になりやすい
デメリット5 耳鳴り
デメリット6 運動能力の低下
2、自分でできる嚙み合わせチェック法
3、嚙み合わせのことなら当院へご相談ください
悪い噛み合わせ(不正咬合)があなたの身体に与えるデメリット
普段食事をしていてかみ合わせが悪いと感じる人は実はそう多くはありません。例えば前歯で噛み切れなくても奥歯で噛んで飲み込めているのが普通であったり、左右どちらかが噛みにくいことで片方でばかり噛んだりすることは、ご自身で意識して初めて気付くことが多くあります。
歯並びが悪いことで引き起こされる悪い噛み合わせ(不正咬合)や、普段の癖で噛み方が偏ってしまう、などの噛み合わせによって身体全体に及ぼす影響を挙げていきます。
デメリット1 顔が歪む
人の顔は元々左右非対称ですが、噛み合わせによって顔が歪むと聞くとその関係性が意外だと感じるかもしれません。
口呼吸、舌で前歯を押す(舌癖)、頬杖やうつ伏せで寝ること(態癖)で、内側・外側から歯列に力が加えられて歯並びが歪みます。歯並びが歪むと物を噛む時に左右で噛みやすさに違いが出てきて、噛む方向の癖がつきやすくなります。
同じ方向でばかり噛んでいると、
- 片方の顎(エラ)が張る
- 話す時に片方の頬の筋肉が引きあがる
- 片方の目が小さくなる
- 片方のほうれい線ができやすくなる
といった変化が顔に現れます。
噛み合わせ以外にも、
- 同じ肩にばかりカバンをかける
- 足を組む
- 横に寝る向きが決まっている
など、普段何気なくしている姿勢や癖でも顔の骨格が歪む原因になります。
デメリット2 偏頭痛
偏頭痛や肩こり・首の痛みが起こる原因は様々ありますが、その中の一つに噛み合わせが挙げられます。
偏頭痛はこめかみから目のあたりが痛む頭痛で、何らかの原因で血管が拡張してズキズキと拍動する痛みが現れる頭痛です。
噛み合わせが悪いと顔のまわりの「側頭筋」という筋肉に影響が出ます。噛みやすい方でばかり噛むことで片側の筋肉が緊張し、その状態が長く続くと血行が悪くなり頭痛が起こります。
また、噛み合わせが悪いことで身体が歪み、筋肉に異状な力がかかるようになります。顔のまわりの筋肉に「広頚筋」という首から肩に繋がる筋肉があり、偏った悪い噛み合わせによって広頚筋がこわばり、血流が悪くなると肩こりや首の痛み、偏頭痛にもつながります。
これに似たケースとして、歯列矯正の治療中の方などで頭痛が現れることがあります。これは、歯並びを改善する過程で噛み合わせが変化していくため一時的に起こる症状です。
この場合は一時的なもので、矯正治療が終わって、嚙み合わせが整った状態になれば症状は収まっていきます。
デメリット3 口臭の原因になる
嚙み合わせ悪い方の場合、実は歯並びも悪いケースがほとんどです。
歯並びが悪いと歯と歯の間に食べかすが溜まりやすくなり、また歯磨きもしにくいので汚れを除去しきれず放置すると口臭に繋がります。
歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなり、口呼吸をしやすくなります。通常、口の中は唾液で汚れや細菌を洗い流していますが、口呼吸になると口の中が乾燥しやすくなり、十分に唾液がないために汚れや細菌が溜まりやすい環境になります。
口の中に汚れが溜まったままになると、口臭の原因となる乾燥状態を好む嫌気性細菌が増殖しやすくなります。
デメリット4 虫歯や歯周病になりやすい
先述の「口臭の原因になる」場合と同様に、噛み合わせが悪い場合は口腔内に汚れや細菌が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病にも好まれる環境になります。
歯と歯の間に汚れや細菌が溜まったままになると虫歯になるリスクが増え、歯と歯肉の間に細菌が入り込み、歯を支えている骨を溶かす歯周病にも繋がっていきます。
また、噛み合わせが悪いと、負担のかかる歯に強い力が加わるので、歯を支えているクッション部分がダメージを受けて歯がグラグラしてきます。
放置するとやがて歯の周りの骨が溶けていき歯周病を悪化させてしまいます。歯周病が進むと、噛む力が弱くなり食事がしにくくなるばかりか、周りの支える骨が少なくなると歯が抜けてしまう恐れもあります。
デメリット5 耳鳴り
耳鳴りの原因は多くありますが、そのうちの一つに噛み合わせがあることは意外だと感じる方もいらっしゃると思います。
噛み合わせが悪いことで、顎関節症の症状が出ることが多くあります。
顎関節は、顎の骨(下顎頭)と顔の骨(下顎窩)、それらの間にあるクッション(関節円板)で構成されていて、耳と近接しています。
嚙み合わせが悪くなると過剰な力が顎関節にかかり
- クッションの関節円板がすり減ることで顎を開け閉めするたびに音が鳴る
- 下顎頭と下顎窩が引っかかるようになると開け閉め自体がスムースに動かなくなる
などの症状が出ます。
そのたびに音や振動が耳に伝わり、顎関節に炎症が起こると、音を感知して脳に伝達する耳の内部の繊細な神経に悪影響を及ぼし、正常に機能しなくなります。
それが耳鳴りとなって症状に現れます。
デメリット6 運動能力の低下
スポーツをする上で最大のパフォーマンスを発揮するためには身体のバランスはとても重要です。
スポーツには
- 瞬発力が必要な動き
- 食いしばって力を出す動き
- バランスが大事な動き
など様々な動きがありますが、これらはすべて噛み合わせが関係してきます。
噛み合わせが悪いと噛む筋肉のバランスが悪くなります。それによって顎がずれ重心が偏った頭を支えるために肩から腰にかけて身体を歪ませてバランス保とうとします。
身体のバランスが崩れると、それを保つために身体全体の重心が傾き、偏った力が筋肉に加わり負担がかかります。このような状態では、思うような動きができないだけではなく、身体が疲れやすくなったり、持久力の低下にもつながります。
自分でできる嚙み合わせチェック法
噛み合わせが悪いと言っても自覚している方はそう多くはないのが現状です。
気になる噛み合わせを自分でチェックできる方法があります。
「割りばしでチェック」をご紹介します。
割りばしを1膳用意して次の方法でチェックします。
〇水平チェック
1、割りばしを横にして箸の中央を噛みます
2、そのままの状態で割り箸が水平であれば正常、傾きがあると異常があります
〇中心チェック
1、割りばしの中心に縦の線を描きます
2、その線を真ん中にして噛みます
3、割りばしの線と前歯の上と下で違う場合、左右にズレがあります。
〇「揺ら揺ら」チェック
1、割りばしを「イー」の口をして左右の奥歯の1つ前あたりで割りばしを横にして噛みます。
2、割りばしを左右片方ずつ手で揺らしてみます。ここで揺らぎがないかチェックします。
3、左右差がある場合はどちらかに噛み合わせが偏っている可能性があります。
割りばしがないときは、
- 自然に嚙み合わせた時に上の前歯が下の前歯より外側にある
- 唇を無理なく閉じて噛める
- 自然に噛んだ時、上下の真ん中の前歯2本がズレていない
など簡単に確認ができる方法もあります。
嚙み合わせのことなら当院へご相談ください
顔の歪みや偏頭痛、耳鳴りなど、必ずしも噛み合わせだけが原因ではありませんが、噛み合わせを治してそれらの症状が改善したというケースも多くあります。
軽度の噛み合わせの不具合はインビザライン矯正で対応可能です。インビザライン矯正は目立ちにくい透明なマウスピースを装着して行う矯正方法です。
骨格が原因の悪い噛み合わせについては、外科手術などを伴うことがあるので、インビザライン矯正だけでは対応できないことがあります。
噛み合わせについて少しでも気になることがありましたら、当院へご相談ください。
当院では、無料のカウンセリングを行っていますのでお気軽にご連絡ください。