【監修医:矯正歯科学会 認定医&指導医 増岡 尚哉】


マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正と同じように歯を動かすことができ、透明で目立たない矯正・痛みやケガが少ない・取りはずしができるとった特徴を持つ治療法です。マウスピースのメーカーによって動かせる歯の本数や範囲が異なるため、ご自身に合った治療法を選ぶことが大切です。

【目次】
1.マウスピース矯正の仕組みとは
 1-1 マウスピース矯正(インビザライン)のメリット
 1-2 マウスピース矯正(インビザライン)のデメリット
 1-3 ワイヤー矯正とマウスピース矯正で治療期間が違うのはなぜ?
 1-4 インビザラインの費用相場(部分矯正・全体矯正)
3.マウスピース矯正の診察・治療の流れ
 3-1 ① 初診カウンセリング
 3-2 ② 精密検査(約30分)
 3-3 ③ 3D口腔内スキャン
 3-4 ④ 治療計画・シミュレーション説明
 3-5 ⑤ マウスピース作製・開始
 3-6 ⑥ 定期チェック(1〜3か月ごと)
 3-7 ⑦ 保定期間
4.まずは無料カウンセリングへお気軽にご相談ください
5.マウスピース矯正のよくある質問(Q&A)

マウスピース矯正の仕組みとは


マウスピース矯正は、透明なマウスピース(アライナー)を一定期間ごとに交換しながら、歯を少しずつ理想の位置へ動かしていく矯正治療です。

1枚のマウスピースで動かす歯の量はごくわずか(約0.25mm程度)に設定されており、歯や歯根、周囲の骨に過度な負担をかけないよう、弱く持続的な力がかかるように精密に設計されています。

治療前には、口腔内スキャナーによって歯並びを3Dデータ化し、治療開始から完了までの歯の動きをコンピュータ上でシミュレーションします。その計画に基づいて複数枚のマウスピースを作製し、順番に装着していくことで、計画通りに歯を動かしていくのがマウスピース矯正の基本的な仕組みです。

▼▼さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)による矯正治療とは

マウスピース矯正(インビザライン)のメリット


マウスピース矯正、とくに当院で主に扱っているインビザラインには、以下のようなメリットがあります。

① 矯正装置が目立たない

薄くて透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど気づかれません。接客業や人前に立つお仕事の方にも選ばれています。

② 治療中の痛みが少ない

インビザラインは装置が歯全体に優しく力をかけて歯を移動させるので、治療中の痛みが少ないというメリットがあります。ワイヤー矯正で痛みが出やすいのは、歯の表面につけるブラケット(金属)の1点に集中して力がかかっていることなどが考えられます。

③ 取り外しができる

マウスピースはご自身で着脱が可能です。食事の際にはマウスピースを外していただけるので、食事の制限もなく、また装置やお口の中を綺麗にお手入れすることが可能です。

④ 通院回数が少ない

マウスピース矯正(インビザライン)は、ご自身で1~2週間に1度、新しいマウスピースへ取り替えていただく治療法です。通院は1~3ヶ月に1 一回程度で、ステージによっては遠隔(オンライン)でのチェックも可能になりつつあります。

ワイヤー矯正では、歯が動くことで装置がゆるんで外れるといった可能性があり、都度通院の必要がありましたが、インビザラインではそういったこともほとんどありません。そのため、お仕事や学校で忙しい方、県外からの患者様も多くいらっしゃいます。

⑤ 矯正治療のシミュレーションができる

「iTero」という光学スキャナーを使ってお口の中の3Dデータをとり、矯正治療のスタートからゴールまでをシミュレーションすることができます。従来の矯正治療では、最終的にどのような歯並びになるかは歯科医師の頭の中にしかありませんでしたが、現在では事前に「どの程度治るのか?」ということをきちんと見える化することができるのです。

⑥ 金属アレルギーの方も治療が可能

インビザラインに使用するマウスピースはプラスチック製です。金属アレルギーをお持ちの方、アレルギーが心配な方にも安心してお使いいただけます。

⑦ 対応症例が広い

マウスピース矯正の中でもインビザラインは歴史も長く、世界中で800万人以上が治療を受けられています。多くの治療データに基づいた高精度の治療が可能であり、より幅広い症例に適応できるのがインビザラインの特徴です。

マウスピース矯正(インビザライン)のデメリット

一方で、以下の点には注意が必要です。

  • 装着時間(1日20〜22時間)を守る必要がある
  • 取り外しができるため、紛失・破損のリスクがある
  • 症例によってはワイヤー矯正の方が適している場合がある

これらを理解したうえで、歯科医師と相談しながら治療方法を選ぶことが重要です。

  • マウスピース矯正のデメリットについてこちらのドクターブログで詳しく解説しています。

マウスピース矯正のデメリットについて

ワイヤー矯正とマウスピース矯正で治療期間が違うのはなぜ?

「マウスピース矯正は時間がかかる」と言われることがありますが、治療期間は装置の種類ではなく、歯の動かし方・マウスピースの枚数によって決まります。
無理に早く歯を動かすと、

  • 歯根吸収
  • 後戻り
  • 歯の寿命を縮める

といったリスクが高まるため、インビザラインでは安全性を重視したペースで設計されています。

インビザラインの費用相場(部分矯正・全体矯正)

矯正治療費は一部の例外を除いて自費診療の扱いとなります。保険が適応されない治療では、クリニックによって費用が異なります。

以下は一般的な目安です(症例により異なります)。


治療内容 費用目安
部分矯正 約30〜45万円
全体矯正(非抜歯) 約70〜90万円
全体矯正(抜歯) 約80〜100万円

※精密検査後に正確な費用が確定します。

費用に幅があるのは、歯並びの状態や使用する矯正装置の種類、そして歯科医師の経験・技術によって料金が変動するためです。

歯並びが複雑なほど治療の難易度もあがり、逆に部分矯正となれば30~40万円ほどにおさまることがほとんどです。矯正装置については色や素材、歯の裏側にワイヤーをつける舌側矯正など様々です。そして、同じ「矯正医」でも経験や技術力には差があるため、これらを総合して医院毎に費用の差がうまれます。

矯正治療はクリニックと患者様の長いお付き合いになりますので、是非ご自身が安心できるクリニックで治療を受けられることをお勧めいたします。

矯正治療は治療にかかる費用が大きくなるため、患者様の負担が少なくなるように医院によって様々な料金体系をとっています。

東京日本橋エムアンドアソシエイツ矯正歯科では頭金0円・月額1万円以下のお支払いプラン、治療後2年間の返金保証、医療費控除の申請無料サポートなど、グループ医院だからこそのサポートを行っております。

<エムアンドアソシエイツグループ5つの安心>

マウスピース矯正の診察・治療の流れ

当院の治療の流れを例に、マウスピース矯正の治療ステップを見ていきます。

① 初診カウンセリング

治療の目的・希望を伺い、矯正の基礎知識や注意点を歯科医師が丁寧に説明します。お口の簡易チェックも行います。

② 精密検査(約30分)

虫歯・歯周病検査、レントゲン撮影、口腔内写真撮影などで歯と顎の状態を詳しく診断し、治療の可否を判断します。

③ 3D口腔内スキャン

口腔内を光学スキャナーで読み取り、3Dデータを取得します。これが治療計画とマウスピース作成に使われます。

④ 治療計画・シミュレーション説明

スキャンデータをもとに治療計画を立て、治療後の歯の動き・仕上がりを可視化したシミュレーションを提示します。

⑤ マウスピース作製・開始

治療計画に基づきマウスピースを作製し、最初のマウスピース装着から治療を開始します(1〜2週間ごとに交換)。

⑥ 定期チェック(1〜3か月ごと)

治療中は定期的に来院して歯の動きや装着状態を確認し、必要に応じて治療計画を調整します。

⑦ 保定期間

矯正終了後は後戻りを防ぐためにリテーナー装置を装着しながら経過観察を続けます。

▼▼詳しくは以下の記事をご参考ください。
https://maaortho.com/flow/

まずは無料カウンセリングへお気軽にご相談ください

エムアンドアソシエイツグループでは無料カウンセリングを行っています。ここでは一般的なお話をさせていただきましたが、お口の状況を確認させていただいた上で、マウスピース矯正で治療が可能か、また治療期間や治療費用がいくらかかるのかなど、あなたのお口の状態に合わせたお話をさせていただけたらと思います。
ご予約はお電話、ネット、メール、ラインからも受け付けております。ぜひお気軽にご相談ください。

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マウスピース矯正のよくある質問(Q&A)

Q1. マウスピース矯正は誰でも受けられますか?
A. すべての方が対象になるわけではありません。歯の重なりや噛み合わせの状態によっては、ワイヤー矯正の方が適している場合もあります。適応可否は精密検査で判断します。

Q2. 1日の装着時間を守れないとどうなりますか?
A. 装着時間が不足すると、歯が計画通りに動かず、治療期間が延びたり追加のマウスピースが必要になることがあります。20〜22時間の装着が重要です。

Q3. マウスピース矯正は痛いですか?
A. 新しいマウスピースに交換した直後に軽い圧迫感を感じることがありますが、ワイヤー矯正に比べると痛みは少ないと感じる方が多いです。

Q4. 食事や生活で気をつけることはありますか?
A. 食事の際は必ずマウスピースを外してください。飲み物は基本的に水のみ可能で、着色や虫歯を防ぐため食後は歯みがきをしてから再装着します。

Q5. 矯正が終わった後に歯並びは戻りませんか?
A. 矯正後は「保定期間」が必要です。リテーナーを指示通り使用することで後戻りを防ぎ、整った歯並びを安定させることができます。

<関連記事>
・マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)による矯正治療とは
・費用について
・インビザラインの効果はいつから実感できる?矯正治療を成功させるには?


監修者:増岡尚哉

歯科医師・歯学博士(D.D.S. , Ph.D.)|マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)の講師として歯科医師向けに講義・講演活動をしています。

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【矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について】

① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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