矯正治療で「歯並びがきれいになる」ことは知っていても、その仕組みまで理解されている方は少ないでしょう。
矯正治療で歯が移動するには、歯根膜が重要です。矯正装置により歯に矯正力を加えると「歯根膜」が変化し、その影響で歯の周りの骨も少しずつ変化します。これらの変化が少しずつ繰り返されることで歯が動きます。
また、矯正治療には、主にマウスピース矯正とワイヤー矯正があります。根本的な仕組みは同じですが、装置の性質上それぞれ得意な歯の動かし方が異なります。
今回は、ワイヤー矯正と比較しながらマウスピース矯正の仕組みについて詳しく解説します。

【目次】
1.矯正治療により組織を変化させながら歯を動かす仕組み
 1-1 マウスピース矯正により歯を移動させる仕組みについて
2.補助器具の種類と役割について
 2-1 【1】アタッチメント
 2-2 【2】ゴムかけ
 2-3 【3】リテーナー(保定装置)
3.事前チェック!ワイヤー矯正とマウスピース矯正の比較ポイント
 3-1 マウスピース矯正の「メリット」と「得意とする歯の動き」
 3-2 いつ頃から矯正治療の効果を感じられる?
 3-3 マウスピース矯正での痛みはどのくらい?
4.無料メール相談も実施中!まずは当院へご相談ください

矯正治療により組織を変化させながら歯を動かす仕組み

矯正治療により歯が動く仕組みには、「歯根膜(しこんまく)」が大きく関係しています。

歯根膜は、歯の根っこ「歯根」と歯を支える骨「歯槽骨(しそうこつ)」の間に存在する線維組織で、主にコラーゲン線維からできています。歯根膜には咬む力を受けとめるためのクッションのような働きがあり、歯と歯槽骨への衝撃を弱めてくれます。

矯正治療では、歯に矯正力を加えることによって、歯根膜が引っ張られる側(牽引側)と圧迫される側(圧迫側)が生じます。圧迫側では、破骨細胞(※)が活性化することで骨吸収が起こり、牽引側では骨芽細胞(※)が活性化することで骨添加が起こります。
マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも歯を移動させる仕組みは同じです。

※破骨細胞と骨芽細胞
破骨細胞:骨を破壊する細胞
骨芽細胞:骨を生成する細胞


矯正力による歯の移動
A:歯に矯正力(矢印の力)が加わると、歯根膜に圧迫側と牽引側が生じる。
B:圧迫側では骨吸収、牽引側では骨添加が生じて歯の移動が起きる。

マウスピース矯正で歯が移動する仕組みについて、解説します。

マウスピース矯正により歯を移動させる仕組みについて

①マウスピース型矯正装置により矯正力を加える
マウスピース型矯正装置は、基本的に2週間毎に交換します。交換するマウスピースは似たような形をしていますが、それぞれ歯の位置が少しずつズレるように設計されています。歯の位置がズレているマウスピース型矯正装置を装着すると、マウスピースの位置に合わせるように、歯に矯正力がかかります。

②歯根膜と歯槽骨が変化する
歯に矯正力がかかると、歯根膜が引っ張られる側では骨が生成され、歯根膜が圧迫される側では骨が吸収されます。それによって、歯の周りの歯槽骨が骨吸収と骨添加を少しずつ繰り返します。

③歯が移動する
歯槽骨が骨吸収と骨添加で少しずつ変形することによって、歯が移動します。
もし過度の矯正力が加わった場合、歯の移動が抑制されるだけではなく、歯根の先端が溶ける「歯根吸収」が起こってしまい、歯の機能に影響を及ぼすことがあります。

マウスピースを交換する毎に、このような流れでゆっくりと歯を移動させるため、矯正治療には数年単位の長い治療期間が必要です。少しずつ時間かけて歯を動かすことにより、歯や歯の周りの組織へのダメージを最小限に留めることができます。

補助器具の種類と役割について

補助器具には、咬み合わせの微調整や、歯を動きやすくする、整った歯の後戻りを防ぐ、などの役割があります。正しく使用することで、より理想的な歯並びに近づきます。
主な補助器具について説明します。

【1】アタッチメント

インビザラインで使用する小さな突起物状の補助器具を「アタッチメント」と言います。
歯の表面に接着し、マウスピース型矯正装置を装着することで、歯の動きを微調整することができます。アタッチメントは白い樹脂の材料で作製されているので、ほとんど目立ちません。治療完了後はキレイに除去できます。

アタッチメントが突出していることで、その部分に強い矯正力を加えて、歯の動きをコントロールすることができます。アタッチメントの形や大きさは様々で、その違いによっても歯の動きが変わります。

アタッチメントが必要な症例

  • 歯の捻れなどを改善するために、歯を回転させるケース
  • 飛び出している歯を埋め込むためや、埋まっている歯を引っ張り出すために歯を上下に移動させるケース
  • 歯を動かすスペースが少ない場合に奥歯を後方に動かしてスペースを作るケース

アタッチメントは全ての症例で必要というわけではなく、医師の診断により適用するかどうかを決めます。

関連記事:インビザラインのアタッチメントはいつまで?目立つ?痛い?気になる疑問に当院医師が解説

【2】ゴムかけ

矯正治療では「ゴムかけ」を行う場合があります(「顎間ゴム」や「エラスティックゴム」とも呼ばれます)。

「ゴムかけ」とは、ゴムの伸び縮みする性質を使って、上下の歯にゴムをかけて咬み合わせのズレを調整する方法です。小さな医療用のゴムを、ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置では移動させにくい歯に補助器具として装着します。

矯正治療では、歯並びを整えることができても、実際はうまく咬み合っていないことがあります。その場合は、矯正治療の中期から後期に「ゴムかけ」を行い咬み合わせを調整することで、歯並びや咬み合わせ両方の精度を高めることができます。ほとんどの症例で適用されます。

装着時間はマウスピース矯正装置と同じ20時間以上、食事や歯磨きの際は取り外し可能です。

■主なゴムの種類と適用される症例


種類 使用目的 装着方法 適用される症例
2級ゴム 上の歯を後方へ、下の歯を前方へ移動させる 上の前歯と下の奥歯の装置に斜めに引っかける 上顎前突(出っ歯)
3級ゴム 上の歯を前方へ、下の歯を後方へ移動させる 下の前歯と上の奥歯の装置に斜めに引っかける 下顎前突(受け口)
垂直ゴム 咬み合っていない歯や傾いている歯を調整する 上の歯と下の歯の装置に垂直になるように引っかける 開咬
歯が傾斜している
交叉ゴム(クロスゴム) 歯並びの上下の咬み合わせが反対になっており、交叉している歯を調整する 歯の表面と裏側にクロスするように引っかける。(口を閉じるとゴムを咬んでしまうので違和感を感じやすい) 交叉咬合

関連記事:出っ歯矯正には顎間ゴムかけが効果大!そのやり方と注意点を解説

【3】リテーナー(保定装置)

リテーナーは、矯正治療で歯並びや咬み合わせが整った後に使用する装置で、全ての症例に必要です。

矯正治療により歯を正しい位置に移動させても、歯には元の位置に戻ろうとする性質があります。この性質による「後戻り」を防ぐため、リテーナーを装着して歯を固定し、歯の周りの組織(歯槽骨、歯茎、歯根膜)を安定させます。

リテーナーには可撤式と固定式があります。可撤式の場合は、1日20時間、約1年間くらい装着し続ける必要があります(装着期間には個人差があり、矯正治療期間とおおよそ同じくらいです)。半年くらい指示通りに使用すれば、就寝時のみの装着に変更されることもあります。

マウスピース矯正では、マウスピース型のリテーナーを使用することがほとんどですが、歯科医院によっては取り扱うリテーナーの種類が異なる場合があります。気になる場合は、事前に確認しておきましょう。

■リテーナーの種類と特徴


種類 特徴 注意点 タイプ
ワイヤー型 ・前歯の裏側に接着するため目立ちにくい
・前歯に適用する
・固定式のため装着時間を気にしなくてもいい
・違和感が少ない
・装置が歯に接着されていることで歯磨きしにくく汚れが溜まりやすい
・ワイヤ-が外れることがある
固定式
(取外し不可)

マウスピース型 ・全体に保定効果がある
・透明なため目立ちにくい
・取り外しできるため装置やお口のケアが簡単
・取り外しができるため装着時間の管理が必要
・歯ぎしりや食いしばりにより装置が破損してしまうことがある
可撤式
(取り外し可)
プレート型 ・歯列全体に保定効果がある
・取り外しできるため装置やお口のケアが簡単
・耐久性が高い
・取り外しができるため装着時間の管理が必要
・口元から装置が見える
可撤式
(取り外し可)

関連記事:歯は一生動き続けるって本当? 矯正治療後のリテーナー(保定)はいつまで使用するべきか。

事前チェック!ワイヤー矯正とマウスピース矯正の比較ポイント

ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、使用する装置自体が異なります。
ワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーを装置として使用し、マウスピース矯正はマウスピース型矯正装置を使用します。そのため、「歯が移動する仕組み」「装置の使用方法」「通院頻度」「適用できる症例」もそれぞれ異なります。
これらは治療を考える上で特に重要なポイントなので、事前にチェックしておきましょう!

◎歯が移動する仕組み
ワイヤー矯正は、ワイヤーの元に戻ろうとする力を利用して歯を移動させます。1ヶ月に1回、歯科医師にワイヤーを交換してもらいながら歯を移動させます。
歯は、歯の根っこ部分を動かすことで歯をまっすぐ動かすことができます(歯体移動)。
マウスピース矯正よりもワイヤー矯正の方が矯正力が強いので、抜歯を4本以上行う場合は、ワイヤー矯正が適用されます。

マウスピース矯正では、マウスピース型の矯正装置をあらかじめ決まった枚数作製し、それをご自宅で定期的に交換しながら使用します。
マウスピースは歯の位置が少しずつズレるように作製されており、そのズレによって歯を動かします。
歯根はあまり動かさず、歯の頭部分を傾けて歯を移動させます(傾斜移動)。もともと歯の傾きがある症例に適用することで、歯をまっすぐにしながら移動させることができます。
マウスピース矯正の1つであるインビザラインでは、アタッチメントを使用することで矯正力を高めることができるため、「歯体移動」が可能です。

◎可撤式装置と固定式装置の違い
ワイヤー矯正は、装置の取り外しができません。慣れるまでは、食事や歯磨きがしにくく感じるでしょう。しかし、着けっぱなしでいいので、装着時間を気にしなくても効果を実感できます。

マウスピース矯正は、装置を取り外すことができます。食事や歯磨きの際には取り外せるため、通常通り過ごしやすいです。しかし、装着時間(1日20時間以上)や装置交換時期(1~2週間毎に1回)を、自分で管理する必要があります。

◎通院頻度
ワイヤー矯正の通院頻度は、基本的に1か月に1回です。歯科医師によるワイヤーの交換や装置の調整が必要となります。

マウスピース矯正は、自宅でマウスピース型矯正装置を交換するため、通院頻度は2か月に1回と、ワイヤー矯正に比べて少ないです。お仕事などの都合で通院が難しい場合は、マウスピース矯正の方がおすすめです。

◎適用できる症例
ワイヤー矯正の方が矯正力が強く、歯を大きく動かすことが可能なため、便宜抜歯(※)が必要となる重度の歯並びの症例でも適用されやすいです。マウスピース矯正で対応できない症例にも適用可能なことが多いです。

マウスピース矯正は、ワイヤ-矯正と比べると適用範囲が限られますが、「後方移動」を得意とします。
後方移動とは、奥歯から順に後方に移動させて、他の歯を移動させるスペースを確保するという方法です。便宜抜歯をせずに矯正治療が可能になることがあります。

※便宜抜歯:矯正治療において歯が移動するスペースを確保するために、あえて抜歯を行うことです。

◎急なトラブルによる対応
ワイヤー矯正では、ブラケット部分が外れたり、ワイヤーがブラケットから外れてしまうことがあります。1度外れてしまうと歯は動きません。
また、マウスピース矯正では、装置を無くしたり、マウスピースが割れてしまったりすると使用できなくなることがあります。装置が使用できないと歯は動きません。
どちらの方法でも、装置が外れたり、紛失・破損したりした場合は、歯科医院への早めの連絡・受診が必要です。

マウスピース矯正の「メリット」と「得意とする歯の動き」

マウスピース矯正が得意とする歯の動き

①奥歯を後方に移動させる「後方移動」
奥歯から順に後方に移動させることで、歯を動かすスペースを確保します。そのため、抜歯を必要とせず、矯正治療を行うことが可能です。

②前歯を外側・内側に移動させる動き「舌側・唇側移動」
前歯を外側や内側に移動させることで、出っ歯などの歯並びを改善します。

③前歯を歯茎に押し下げる動き「圧下」
マウスピース矯正は、咬むたびに歯全体に矯正力が働くため、前歯が歯茎に押し込まれやすく、過蓋咬合などの治療に適用されます。

痛みを感じにくい

従来の矯正治療では、お口の型を採るときに歯科専用の粘土状の材料を使用して型どりを行っていました。数分待つ必要があるため、嘔吐反射があったり、口が小さかったりする方は、それだけでも苦痛に感じてしまうことがあります。

しかし、マウスピース矯正は3Dスキャナーを使用してお口の中の型どりができるため、患者さんの負担を軽減できます。
3Dスキャナーで型取りを行うと、そのデータが直接コンピューターに取り込まれます。最短でその日のうちに、簡単なシミュレーションを治療経過から治療完了まで動画で見ることも可能です。

また、マウスピース1枚につき、歯が移動する量は0.25mmと少しずつであるため、痛みが出にくいです(1枚の移動量が少なくても自宅でマウスピースを交換し治療を進めることができるので、ワイヤー矯正の治療期間とほとんど変わりません)。

補助器具の装着により矯正力をコントロール可能

ワイヤー矯正に比べ、マウスピース矯正は矯正力が低いです。しかし、歯にアタッチメントやミニインプラントなどの補助器具を装着することで矯正力を強めることができ、その分適用範囲を広めることができます。

また、ワイヤー矯正の適用症例の場合、ある程度ワイヤー矯正で歯並びを整えてからマウスピース矯正に切り替える方法もあります。お仕事などの都合で見た目が気になる方は、一度、歯科医院で相談してみましょう。

いつ頃から矯正治療の効果を感じられる?

マウスピース矯正をスタートしていつ頃から治療効果を感じることができるか、経過毎にご説明します。また、早めに効果を感じるコツについてもお伝えします。
※マウスピース矯正による治療効果は、個人のお口の状態や治療の進め方によって異なります。あくまでも一般的なケースとしてご参考になさってください。

◇初期
治療を始めてから初期の段階では、1ヶ月で歯は最大で1mm移動します。わずかな歯の重なり程度であれば、改善が見られることがあります。

◇中期
治療を始めてから数ヶ月経つと、歯並びの変化を感じやすいです。約6ヶ月くらい続けると歯並びがある程度整ってくるため、特に治療効果を感じることができるでしょう。

◇後期
1年以上続けると、歯並びや咬み合わせが整ってきて、理想的な歯並びに近づいています。

効果を早めに実感するためのコツ

◎マウスピースの使用方法を守って使用しましょう
装着時間は1日20時間以上、交換時期は基本的に2週間に1回です。ご自身で管理できるようにスマートフォンのスケジュール機能やアラーム機能を活用するのがおすすめです。

◎定期的な診察をキャンセルしないようにしましょう
診察のキャンセルが多くなってしまうと、治療期間が長引く原因になります。キャンセルはなるべく控え、やむを得ずキャンセルする場合は、必ず歯科医院に連絡して次回の予約を取りましょう。

◎装置の取り扱いに注意しましょう
装置を破損・紛失した場合、治療が止まってしまいます。食事の時は装置を外して決まったケースに保管しましょう。外出先で取り外した際にティッシュなどに包んでしまうと、ゴミと間違えて捨ててしまうことがあるので注意が必要です。
万が一、破損や紛失した場合は、早めに歯科医院に連絡しましょう。

◎歯科医師の説明をしっかり聞きましょう
治療中期から後期にかけて、「ゴムかけ」など新しい補助器具を使用する場合があります。うまく使用できないと、歯が計画通りに移動しないので、取り付け方や取り外し方法を把握し、装着時間などを守るようにしましょう。

関連記事:インビザラインの効果はいつから実感できる?矯正治療を成功させるには?

マウスピース矯正での痛みはどのくらい?

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正より痛みを感じにくい治療方法です。その理由について解説します。

〇装置による傷がつきにくい
ワイヤー矯正だと、ブラケットを装着することで歯の表面が出っ張ってしまい、口内にあたることで痛みが出ることがあります。
一方、マウスピース矯正だと、マウスピース自体は樹脂素材でできており表面は滑らかなため、口内を傷つけることはほとんどありません。


〇矯正力が優しいため痛みを感じにくい
マウスピース矯正は1枚のマウスピースで歯が約0.25mm移動します。ワイヤー矯正は1本のワイヤーで約0.3~1mm移動します。この違いからわかるように、マウスピース矯正はワイヤー矯正より矯正力が優しいため、痛みを感じにくいです。
(マウスピース矯正は1~2週間毎に自宅で装置を交換できるため、1か月あたりの移動量はワイヤー矯正とほとんど変わらないため、治療期間もほとんど差がありません)


〇強い痛みはないが違和感はある
マウスピース矯正は強い痛みを感じにくいですが、違和感はあります。
実際に治療を受けた患者さんからのお声で多いのは、「歯が押されている感じ」「圧迫される感じ」「口を閉じる時に唇が引っかかる」「マウスピースの縁が歯茎や粘膜にあたる」などです。
1週間くらい経つと装置に慣れてくるので、これらの違和感は落ち着いてきます。もし、歯の動き始めに多少の痛みを感じる場合でも、2~3日で落ち着くことがほとんどです。

関連記事:マウスピース矯正は痛い?矯正中の歯ぐきに炎症が起こる理由と予防策

無料メール相談も実施中!まずは当院へご相談ください

矯正治療は主に2種類で、マウスピース矯正とワイヤー矯正があります。それぞれ歯を移動させる仕組みは根本的に同じですが、得意とする移動方法や、装置の特徴が異なります。

治療中での装置の目立ちにくさや、日常生活において違和感や痛みが少ない、通院頻度が少ない方法をご希望の方であれば、マウスピース矯正が適しています。
しかし、便宜抜歯が必要となるような重度の症例では、ワイヤー矯正が適していることがあります。ワイヤー矯正が適している方でも、ワイヤー矯正である程度歯並びが改善した後に、マウスピース矯正へ移行する方法もあります。

歯科医院では、お口の中を診るだけではなく、CTやレントゲンを使用して歯の根っこや歯槽骨の状態、埋伏歯の有無などを総合的に確認します。その結果をもとに、患者さん個人に合った治療方法をご提案しますので、一度歯科医院にてご相談されると、ご自身のお口について詳しく把握した上で治療についてご検討いただくことが可能です。

当院では、患者さんが矯正治療についてお気軽にご相談いただけるように、無料カウンセリングや無料メール相談を行っております。歯並びや咬み合わせなど気になることがありましたら、どんなことでもご相談ください。ご来院お待ちしております。

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監修者:増岡尚哉

歯科医師・歯学博士(D.D.S. , Ph.D.)|マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)の講師として歯科医師向けに講義・講演活動をしています。

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【矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について】

① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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