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治療の流れ

マウスピース型矯正装置は取り外しすることが前提の治療方法ですが、装置の着脱はコツをつかむまで少し難しいと感じるかもしれません。

また、長時間マウスピースで歯が覆われることになるため、装置をキレイに保つこと、歯みがきをきちんと行うことでお口の中を清潔にすることが大事です。

装置の取り扱いや、生活の中で気を付けるポイントについてご紹介いたします。

装置の付け方・外し方

マウスピースの着脱は、意外とコツが必要です。特に治療の初期では歯並びも複雑なため、装着しづらいと感じることも。前歯→奥歯へ向かって装着していくのが基本ですが、歯並びによっては左右平行ではなく、どちらかに傾けなければ入りません。

マウスピースはプラスチック製のため、無理に扱ったり、咬んではめようとすると変形や破損の恐れがあるため、特に一番最初のマウスピースを装着する際には、必ずスタッフから着脱方法をアドバイスさせていただいております。

指でしっかりと押し込んだ後、必要に応じて「チューイー」と呼ばれるシリコン製ロールを咬んで、フィット間を高めることができます。前歯は特に浮きやすいため、数十秒かけて垂直に咬みこみます。

外すときは、奥歯の内側から外すと比較的カンタンに外すことができます。一度に外そうとするのではなく、片側ずつ順番に浮かせていき前歯をめくるように外します。
一回で外そうとすると、アタッチメントが外れたり、マウスピースが変形したりするので注意しましょう。

※爪が長い人や短い人は装置が上手く外せないことがあります。そんなときは、補助器具(バイオデント社:アライナーリムーバーなど)を使うと外しやすいです。

保管方法

マウスピース型矯正装置を外すときは、変形・破損や紛失を防ぐために、保管ケースに入れて保管しましょう。ティッシュなどに包んでおいておくと、間違えて捨ててしまうこともあるのでケースに入れておくことが大切です。

また、マウスピースを交換する際には、1つ前に使っていたマウスピースはすぐに捨てずに保管しておくことをお勧めします。

もし、新しいマウスピースが破損したり紛失したりした際に何も装着しない状態でいると歯が動き出してしまいますが、1つ前のマウスピースが手元に残っていれば、新しい物が届くまで応急的に使用することができるのです。

お手入れの方法

普段のお手入れ

マウスピースは、使い終わった後も予備用として保管する期間を合わせると、2週間~30日近く以上手元においておく可能性があります。装置の正しい洗い方・お手入れの仕方をご紹介します。

1日のうち、マウスピース型矯正装置を外すのは主に食事のタイミングです。装置を外すついでに、水洗いでキレイにするのが良いでしょう。お湯で洗い流すのは変形の原因になるので控えて下さい。

マウスピースをみて、汚れがついているようであれば歯ブラシで落とします。装置をつけたまま歯を磨く要領で装置の汚れを落とすのも◎ですが、力を入れすぎないように気を付けてください。唾液や汚れを放置すると、白く石灰化したり、臭い・変色の原因になったりしますので、こまめにチェックしていきましょう。

また、飲食によってマウスピースが黄ばむこともあります。水で洗っただけで汚れが落ちないときは、専用クリーナーを使って化学的に汚れを落とす方法があります。クリーナー、洗浄剤はいくつかがありますが、一般に市販されているものの中にはマウスピースが白濁してしまうものもあるので注意が必要です。

その他に、メガネやアクセサリーの洗浄に使われるような超音波洗浄機を使うという方法もあります(数千円で手に入るもので十分です)。好みに合わせてお選びいただけたらと思います。

食事を終えたら、丁寧に歯磨きを行いキレイに洗ったマウスピースを装着しましょう。

食事(食べ物・飲み物)についての注意点

  • 色の濃い食事をすると、食後、歯を磨いてもマウスピースに色が付くことがあります。カレーなどはその代表的な例です。
  • 間食(おやつ)は、食後に歯磨きができるようであれば問題ありませんが、旅行先やイベントごとの際には歯磨きができないこともあるかと思います。担当医に相談して、装着日数を延ばすなどの指示を受けてください。
  • 水以外を飲むときは、マウスピースを外すようにしてください。砂糖が入っている飲み物・酸が入っている飲み物はカリエスリスクを高めるため、控えることが望ましいです。本来、飲食で酸性に傾いたお口の中は、唾液により中性にもどされ、再石灰化が促されます。しかしながら、マウスピースを装着している間は唾液が歯の表面に行き渡らないため、カリエス(むし歯)のリスクが高くなります。
  • お茶やコーヒーもマウスピースに汚れ(茶渋・ステイン)が付着するので見た目を損なう可能性があります。マウスピース交換直前であれば、問題ないと考えることもできます。

その他、注意すること

旅行やイベントでマウスピースが使えない(使わずに過ごしてしまった)とき

治療期間中、体調不良や旅行などでマウスピースが使えない(使えなかった)というときは、担当医にご相談ください。

特に、新しいステージに進んだ最初の3,4日は22時間以上を装着することが望ましいです。

もし、規程の時間に到達しなければ十分な効果を発揮することができないため、後々の治療計画にも影響が出る可能性があります。

事前にご相談いただくか、難しければ後からでも結構ですので、担当医にお知らせ頂きますようお願い致します。


■「マウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名 インビザライン 完成物薬機法対象外)」を使用した治療リスク・副作用

■薬機法において承認されていない医療機器「マウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名 インビザライン 完成物薬機法対象外)」について

当院でご提供している「マウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名 インビザライン 完成物薬機法対象外)」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されてい ない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。

■矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用