40代で、奥歯にブリッジをしています。矯正治療はできますか?
基本的に、ブリッジの歯があっても矯正治療は可能です。ブリッジをそのままにして問題ないケースや、ブリッジのやり直しが必要なケース、またその他にもいくつかの例を挙げてご説明いたします。
1.今のブリッジをそのままにして矯正治療ができるケース
奥歯の歯並びに問題が無い方の場合には、前歯のみの部分矯正が可能です。そうした歯並びであれば、奥歯の咬み合わせを動かす必要がないため、現在のブリッジをそのままお使いいただくことが可能です。もちろんマウスピース型矯正装置による矯正治療は、前歯のみガタガタが気になるというような部分矯正にも対応可能です。
2.矯正後にブリッジのやり直しが必要なケース
奥歯も含めた全体的な矯正治療の場合、矯正治療が終了したのちにブリッジのやり直しが必要になるケースが考えられます。例えば下の歯にブリッジがあり、ブリッジが咬み合っていた上の歯を矯正治療で動かした場合、新しい噛み合わせに合わせてブリッジをやり直す必要があるのです。
3.その他の方法(インプラントや歯牙移植と矯正の組み合わせ)
ブリッジの部分を新たにインプラントや移植で補って矯正治療を行うことも可能です。その場合、どのくらいのスペースを残すかなどについて、インプラントや移植を担当される先生と連携を取りながら治療計画を進めていきます。
矯正治療は、歯を長持ちさせたい方にも有効な治療方法です
矯正治療は歯並びや見た目の改善が主な目的であると考えられがちですが、矯正のメリットはそれだけではありません。
詰め物や被せ物といった補綴(ほてつ)治療を行う前に、周囲の歯の位置や傾きを矯正治療で整えることで、その後に行う補綴治療の精度を高めることができます。全体のバランスがとれるので、当然歯の寿命にも良い効果が期待できます。これを「補綴前処置」と呼びます。
例えば、これまで歯並びをそこまで気にしたことがない方であっても、歯が抜けて長年放置していた箇所がある方や、主治医の方から「周りの歯が傾いていて新しい歯をつくるのが難しい」と言われた方の治療にも、矯正治療が選ばれることがあります。
最後に
ブリッジの場所や本数、また周りの歯の状態など、一人ひとりお口の中は異なります。東京日本橋エムアンドアソシエイツ矯正歯科では、あなたに適切な治療方法をご提案し、見た目もよく・咬み合わせもよい歯並びを目指しています。今あるお口の不安についても、カウンセリングでお気軽にお問い合わせください。
■インプラント治療にともなう一般的なリスク・副作用
・機能性や審美性を重視するため公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
■ブリッジの作製にともなう一般的なリスク・副作用
・内容によっては公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・失った歯の両隣の健康な歯を削る必要があります。
・支えになる歯に負担がかかり、将来的にその歯を失う可能性が高くなります。
・奥の場合は金属でしか対応できません。
・連続して歯を失っている場合、治療できないことがあります。
・ブリッジと歯肉との間に食べ物のかすが詰まりやすいので、口の中の衛生状態を保つことが難しくなります。
・顎骨の吸収を抑制できません。
■歯牙移植にともなう一般的なリスク・副作用
・一定の条件を満たすことで保険診療となりますが、そうでない場合は公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・移植した歯が生着せずに脱落することがあります。
・移植した歯の歯根が吸収されることがあります。
・術後の移植床周囲の炎症や疼痛、感染などが起こることがあります。
・外科手術をともなうため、術後に痛みや腫れ、違和感が出ることがあります。