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MA矯正歯科ドクターブログ

【監修:歯科医師 / 矯正指導医 増岡尚哉】



こんにちは、東京日本橋エムアンドアソシエイツ矯正歯科の増岡です。

インビザラインに代表されるマウスピース矯正は、近年急速に普及している新しい矯正治療法です。

普及に伴いインビザライン以外にも様々なタイプのマウスピースが販売されるようになってきました。

それでは何を基準にマウスピースの種類を選んだらよいのでしょう?

今回は当院でもご質問の多い、

  • キレイライン
  • クリアコレクト
  • インビザライン

について、私自身の主観を交えてご説明させていただきたいと思います。

キレイライン



取扱い元


  • SheepMedical Technologies株式会社
  • 本社所在地:日本
  • 資本金:非上場・非公開

特徴

2017年に日本で誕生した比較的新しいマウスピース矯正。上下の前歯12本を中心とした部分的な矯正で、費用は1回2.2万円~、治療期間は最短で2.5か月~、分割払い(都度払い)対応など、手軽さが人気です。2024年6月までに通算12万人以上を突破し、全国130院以上で展開しています。

マウスピースは、通院ごとに歯型をとり、歯科技工士が3Dプリンターを使ってマウスピースを作成します。マウスピースの交換頻度は3週間に1度とされています。

マウスピースの装着時間は1日20時間以上。インビザラインやクリアコレクトは1日22時間以上を推奨しており、装着時間ではあまり違いはありません。

適応症例については、比較的軽度の症例に適応可能な印象です。

矯正治療をサポートする補助器具(アタッチメントやIPR、拡大床など)は基本治療費に含まれておらず、希望する場合には別途料金が発生するとされています。


費用


目安総額19.8~46.2万円:キレイライン公式HP参照
※当院では取り扱っておりません


治療期間

2.5ヶ月~1年

通院頻度

通院頻度は支払い方法に応じて2パターンあり、コース払いでは3ヶ月に2回、都度払いでは1か月半に2回の通院が必要とされています。

適応症例

  • ガタガタした歯並びや八重歯(叢生)
  • 出っ歯(上顎前突)
  • 軽度の受け口
  • すきっ歯(空隙歯列弓)
  • 骨格性でない開咬
  • 中心がずれている
  • 噛み合わせが深い(過蓋咬合)など

増岡の主観

軽度のガタガタに適応可能だと考えます。

◆上記、キレイラインサイトおよび公式ブログから引用。

クリアコレクト



取り扱い元


  • ストローマングループ
  • 本社所在地:スイス
  • ロンドン証取上場

特徴

2006年にアメリカの歯科医師と歯科技工士によって開発された、インビザラインに次いで2番目に古いマウスピース矯正です。

2017年よりインプラント技術で有名なストローマン社が買収したのち、2018年から日本でも販売を開始しました。これまでに世界70カ国で600万人以上の症例を手掛け、マウスピース業界2番手のブランドとして地位を確立しています。

3Dスキャナーによって口腔内をスキャンし、そのデータをもとにマウスピースを作成します。

マウスピースは、歯茎より2mmほどかぶさるようにできており、歯茎にぴったりとフィットすることで、広範囲に矯正力が行き渡りやすくなります。

部分矯正から全体矯正まで適用範囲も広く、骨格性でない重度の症例にも対応しています。

一方で、歯と歯茎の境目でカットされているインビザラインと比べると、クリアコレクトは、着け心地がやや固く、圧迫感や違和感を感じやすいとの声もあります。

2週間に1度の通院頻度で、その都度歯型をとり、新しいマウスピースを作成するため、歯の動き方に合わせた治療が実現できます。1日22時間以上の装着を推奨しています。

費用

当院での治療価格:30~80万円

治療期間

部分矯正は6カ月~1年
全体矯正は1~3年

通院頻度

約2週間に1度

適応症例

  • ガタガタした歯並びや八重歯(叢生)
  • 軽度の反対咬合
  • 出っ歯(上顎前突)
  • 受け口
  • すきっ歯(空隙歯列弓)
  • 深い噛み合わせ(過蓋咬合)
  • 正中線のずれ
  • 切端咬合など

増岡の主観

キレイラインと比べ多くの症例に対応できる印象ですが、抜歯を伴うなど複雑な症例ではインビザラインに分があります。

インビザライン



取り扱い元


  • アラインテクノロジー株式会社
  • 本社所在地:アメリカ
  • 米ナスダック上場

特徴

インビザラインは、オーダーメイド型のマウスピース矯正では最も古く、1997年に開発され、1999年から本格実用化がスタートしています。2024年9月時点で、100ヵ国1800万人以上の症例を誇る一大ブランドです。

3Dスキャナーで歯型をとり、治療終了までのマウスピースを一気に作成します。通院頻度は1~2カ月で1度と、他のマウスピースに比べて少なく済みますが、マウスピースが出来上がるまで1月程度かかるため、治療開始が遅くなる可能性があります。

1〜2週間の頻度でマウスピースを交換し、治療後は後戻りを防ぐためのリテーナーを装着します。

骨格性でない症例のほとんどをカバーし、部分矯正から歯並び全体の矯正までさまざまなコースが用意されてあります。

部分矯正の場合の治療期間は6カ月~1年程度で、前歯のみの部分矯正であれば矯正費用は35万円前後です。

奥歯も含めた複雑な矯正治療の場合、治療期間も1.5~2年、費用は80~100万円が一般的ですが、5年以内であれば何度もマウスピースの作り直し(再作製・再アライナー)に対応しており、審美性だけではなく、歯のかみ合わせを考慮した健康な歯並びを実現できます。*

*マウスピースの作り直しについて:
クリニックによっては追加費用が発生する場合があります。作り直しにかかる費用については事前に担当医に確認をしましょう。

費用

当院での治療価格:30~80万円

治療期間

部分矯正は6カ月~1年 全体矯正は1.5~2年

通院頻度

約1~2カ月に1度

適応症例

当院では基本的にすべての症例で対応可能

  • ガタガタした歯並びや八重歯(叢生)
  • 反対咬合
  • 出っ歯(上顎前突)
  • 受け口
  • すきっ歯(空隙歯列弓)
  • 深い噛み合わせ(過蓋咬合)
  • 正中線のずれ
  • 切端咬合など

増岡の主観

現状では一番適応範囲が広いと考えます。

アライナーや顎間ゴムなど、歯の動きを支える補助器具やリテーナーを使った後戻り治療が基本的治療に含まれており、必要であれば抜歯やIPR(歯の研磨)も行います。

数あるマウスピースの中でも痛みや違和感を感じにくく、年齢問わずこれから矯正を始める方におすすめの治療法です。

関連記事:大人のための目立たない歯列矯正「マウスピース矯正」3ブランドを徹底比較

*マウスピース矯正 に興味がある方、お口の悩みを無料相談してみませんか?


まずは今、気になっている個所と目指すゴールを明確にすること


以前のブログでもお話しさせていただきましたが、私は、ご自身の現在の症状(気になっていらっしゃるところ)と、目指すゴール(治療結果)とをまず明確にしていただき、そこへ到達するためにどのマウスピースが最も適しているかが重要であると考えます。

すべての患者様が、

  • 治療期間が短い方が良い
  • できれば費用がかからない方が良い

とご希望されると思います。

治療期間は基本的に歯の移動量によって異なりますので、どのマウスピースで行った場合も大きく歯を移動させる場合にはマウスピースの枚数が増えますので治療期間が長くなります。


ただ、マウスピース矯正の場合、予測実現性が高いほど追加のマウスピースが少なくて済みますので効率よく治療が進みます。マウスピースの種類によって予測実現性が変わる可能性はもちろんあると思います。

関連記事:なぜマウスピース矯正では、クリンチェックが大事なのか


費用について

こちらもマウスピースの種類によって異なると思います。

キレイラインの大きな特徴としては、初期に必要な費用が少なくて済むことが挙げられますが、1枚ごとに費用がかかりますので、治療期間が長くなるようですとインビザライン並みの費用が必要になる可能性もあります。また、費用がかさむことがネックになり、治療途中で断念してしまうという場合も考えられます。

インビザラインの場合当院では、治療ゴールまで何度でも作り直しや追加のマウスピースを作製することが可能です。また、少ない枚数で終了できる患者様の場合にはインビザラインGoやインビザライン・ライトを使用することで費用を抑えて治療を行うことをおすすめしております。

クリアコレクトの場合は、フレックスと呼ばれる枚数毎のプランとアンリミテッドと呼ばれるインビザラインと同じプランのどちらの方法での対応も可能となっております。

ご自身の歯並び、かみ合わせの場合にはどのようなプランが適用されるのかお知りになりたい方は、是非当院の無料カウンセリングをご利用ください。

関連記事:マウスピース矯正の特徴と注意点





【矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について】

① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。