COLUMN

歯列矯正の基礎知識コラム

【監修:増岡尚哉】


ガチャ歯・ガタガタ歯は見た目・口元の印象に大きく影響します。また、虫歯・歯周病、噛み合わせのトラブルを引き起こすきっかけになってしまうことがあります。

具体的な原因と治療法について解説します。ガチャ歯・ガタガタ歯を治して綺麗な口元を目指しませんか?

【目次】
1、ガチャ歯・ガタガタ歯とはどんな症状?
2、ガチャ歯・ガタガタ歯の原因
3、ガチャ歯・ガタガタ歯が起こすリスク
4、ガチャ歯・ガタガタ歯の治療法3選
  ①ワイヤー・ブラケット矯正(部分・全体)
  ②マウスピース矯正(部分・全体)
  ③セラミック矯正
5、ガチャ歯・ガタガタ歯の治療にインビザラインをおすすめする理由

ガチャ歯・ガタガタ歯とはどんな症状?

歯と歯が重なってしまい、その影響で歯が斜めになったり捻れている状態のこと。

正式には叢生(そうせい)や乱杭歯(らんぐいば)と言います。八重歯もその一種です。

見た目の影響だけでなく清掃不良も引き起こしやすいです。

ガチャ歯・ガタガタ歯の原因

【3つの原因】

①遺伝
遺伝も原因の1つとして挙げられますが、2〜5%程と遺伝の影響は高くありません。”歯並びが遺伝する”というよりも、筋肉・骨格・歯の大きさが遺伝しやすいと言われています。遺伝はあくまで要因の1つとして考えて下さい。

②生え変わり
早期に乳歯が脱落してしまうと永久歯が生えてくるまで大きく時間が空いてしまいます。その隙間をうめようと周りの歯が寄ってきてしまい、永久歯が生えてくるはずのスペースが無くなってしまいます。その結果、永久歯は本来の位置からズレてしまい”ガチャ歯・ガタガタ歯”の原因になってしまいます。

③生活習慣
指しゃぶりや口呼吸等の悪習癖も大きく影響します。指しゃぶりは、吸っている指が歯を押してしまったり上顎の歯列が狭くなってしまうためガタガタになりやすいです。口呼吸の場合、舌が下方に下がり、舌が歯を押し出し叢生になる可能性が高くなります。頬杖・うつ伏せ寝・片方だけで噛む等の癖も、力のバランスが崩れ歯列の乱れにつながることがあります。

ガチャ歯・ガタガタ歯が起こすリスク

①審美面
ガタガタしている見た目により審美性が低下します。

②虫歯・歯周病
歯が重なり合っているところは歯ブラシが届きにくくなるため清掃性が低下します。その部分に細菌が繁殖し虫歯や歯周病を引き起こしやすくなります。

③口内炎
ガタガタしていることにより唇や頬を噛みやすく口内炎ができやすくなります。このように、持続的に刺激が加わっていると絶えず細胞の増殖と修復が行われることになるため細胞に異常が起きる可能性が高まってしまいます。

④虫歯・歯周病に罹患した際に治療の難易度が上がってしまう
患部の構造が複雑になりやすいので治療の難易度が高くなり、患者様自身にも治療の負担が大きくかかる可能性があります。

ガチャ歯・ガタガタ歯の治療法3選

ガチャ歯・ガタガタ歯には具体的にどのような治療方法が存在するのでしょうか。ワイヤー・ブラケット矯正、マウスピース矯正、セラミック矯正の3つの違いと治療法について詳しく解説します。

ご自身に合った治療法を選ぶことが重要です。

①ワイヤー・ブラケット矯正(部分・全体)

▼ワイヤー・ブラケット
ブラケットと呼ばれる器具を歯1つ1つに接着させ、ブラケットにワイヤーをつけ歯を移動させる治療法のこと。一度接着させると簡単には外すことはできません。

部分矯正の場合はブラケットを治したい部分にのみつけます。

【適応症例】
基本的に全ての歯列不正に適応しています。

【一般的な治療期間】


部分 3ヶ月〜1年半
全体 2〜3年

※部分・全体共に個人差はあります。

【一般的な費用】


部分 30〜45万円
全体 70〜150万円

※当グループではワイヤー矯正ではなくマウスピース矯正のみを専門に行っております。

【メリット・デメリット】


メリット デメリット
歯列矯正の効果が得られやすい 費用が高い
歯列を細かく調整することが可能 取り外しができないため、歯磨きがしにくく虫歯や歯茎の腫れを引き起こしやすい
ワイヤー調整後は痛みが出やすい
痛みにより、食事や睡眠に支障をきたすことがある

②マウスピース矯正(部分・全体)

▼マウスピース
一人ひとりに合わせたマウスピースで歯を動かす治療方法。(マウスピースは1週間〜10日ごとに交換、1日20時間以上つける必要があります。)

【適応症例】
重度の開咬・受け口・八重歯以外はほとんどが対応可能

【一般的な治療期間】


部分 3ヶ月〜1年
全体 2〜3年

※部分・全体共に個人差はあります。

【一般的な費用】


部分 10〜70万円
全体 70〜100万円

【メリット・デメリット】


メリット デメリット
目立ちにくい 取り外しが可能な分、矯正治療の効果はご自身の頑張り次第となってしまう
取り外しが可能なので食事・歯磨きがしやすい 装着中は飲食ができない
ワイヤー矯正に比べて痛みを感じにくい
金属アレルギーの心配がない
口内炎等の口腔内トラブルがワイヤー矯正より起きにくい

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③セラミック矯正

歯を削って形を整え、セラミックを被せる治療方法。

▼治療方法

  1. 治したい歯の傾き・ねじれ等を考慮し、歯を削って形を整え土台を作る。(この時に、歯の色も確認し色合わせも行います)
  2. セラミックを被せるまで仮歯で過ごす。仮歯にも意味があり、見た目やかみ合わせに違和感がないか確認します。(仮歯の色は最終形とは異なります)
  3. 仮歯で過ごしてみて問題がなければ出来上がったセラミックを被せる。

【適応症例】

  • 八重歯(状態によって難しい場合もあります)
  • 前歯の傾き・捻れ
  • 前歯のガタガタ

【一般的な治療期間】

  • 来院回数2〜4回。期間1〜3ヶ月。(修正回数などによって個人差あり)

【一般的な費用】

セラミック1本の相場、8〜18万円
※当グループではセラミック矯正は取り扱っておりません。

【メリット・デメリット】


メリット デメリット
歯並び・歯の形・歯の色をご自身で選べる 歯を削る(歯の寿命が短くなることもある)
ブラケット・マウスピース矯正治療に比べて治療期間が短い セラミックが欠けたり、取れることがある
ブラケット・マウスピース矯正よりも費用を抑えられる

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ガチャ歯・ガタガタ歯の治療にインビザラインをおすすめする理由

ガチャ歯・ガタガタ歯の治療にはインビザラインをお勧めします。

  • ワイヤー・ブラケット矯正:ワイヤー装着による違和感、見た目への影響
  • セラミック矯正:一時的な治療であり、根本の改善ではない

ワイヤー・ブラケット矯正やセラミック矯正でのデメリットをインビザラインでは感じることなくガチャ歯・ガタガタ歯の治療を行うことが可能です。

​​インビザラインは、口腔内スキャナーによってスキャンしたデータを元に、治療のスタートからゴールまで事前にシミュレーションを行います。シミュレーションをもとに作成した計画に沿って治療が進んでいくため余計な微調整が不要です。

【インビザラインのメリット】

  • 透明で目立たない
  • 取り外せるので衛生的
  • 小さな力で歯を動かすことが可能なので痛みが少ない
  • ワイヤー矯正で起こる装置による傷・口内炎のリスクが低い
  • 普段通りの食事が可能
  • 通院回数が少ない

このようにインビザラインには多くのメリットがあります。これらが、インビザラインをお勧めする理由です。

【インビザライン対応症例】

25歳/主訴:前歯のガタガタ/治療期間:2年/※小臼歯4本抜歯症例


16歳/主訴:叢生/治療期間:2年/※非抜歯矯正


当院では、日本矯正歯科学会認定医・矯正指導医が実際に口腔内の状態を確認し、カウンセリング・治療の提案をさせていただきます。

無料カウンセリングでは、

口腔内診察・写真撮影
iTero:簡単なシミュレーションを作成し、治療後のイメージをご覧いただきます。

(※iTeroとはインビザライン専用口腔内スキャナーのことです。)

以上のことを実施しております。

また、来院診察以外にもオンライン診療や無料メール相談など様々なご相談方法をご用意しております。気軽に足を運んでいただき、まずはご希望をお聞かせ下さい。

ガチャ歯・ガタガタ歯はそのままにしておくと見た目への影響だけでなく、虫歯・歯周病のリスク、噛み合わせのトラブルを引き起こすリスクも高めてしまいます。

少しでも気になることがあれば早めの受診をお勧めします。

それではあなたからのご相談をお待ちしております。

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