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歯列矯正の基礎知識コラム

【監修:増岡尚哉】


お子さんの歯並びが気になり、そろそろ矯正を考える時期かなと思っていませんか?綺麗にしてあげたいと思う一方で治療費のことが気になる方も多いでしょう。今回、治療にかかる費用を種類別に比較してご紹介します。

【目次】
1、子どもの矯正にかかる費用
  ・治療前にかかる費用
  ・治療中にかかる費用
  ・治療後にかかる費用
2、小児矯正で保険適応になる例とならない例
3、子どもの矯正治療をやすく抑える方法
  ①医療費控除制度を活用する
  ②分割払いを利用する
4、費用や支払いの疑問もお気軽に当院までご相談ください!

子どもの矯正にかかる費用

矯正治療を始める際、治療の前・中・後と、段階ごとに費用が必要です。各医院で料金は異なるのでこちらの内容は目安として参考にして頂ければと思います。

治療前にかかる費用

治療を始める前にかかる費用についてお話ししていきます。

【初診相談料・カウンセリング】
お子さんのお口の中の状態や悩みを詳細に確認。専門医が歯の並びや発育状態をチェックし未知の問題やリスクを特定します。
費用:無料〜5,000円。

【検査費用】
口の中の隠れた部分も正確に診るため、レントゲンや歯科用CT、セファロ、iTeroを使った光学印象などの詳細な検査を実施。これにより口の中の全体像を掴み治療方針を策定する資料を収集します。
費用:10,000〜50,000円。

【診断費用】
収集した情報を基に専門医が診断と治療計画を策定。治療の方針はお子さんの口腔の状態や成長に応じて調整され個別に設定されます。
費用:10,000〜50,000円。

矯正治療を開始する前のこれらのステップは医院によって費用が異なることが多いため、治療開始前に具体的な費用について確認することをおすすめします。

治療中にかかる費用

お子さんの矯正治療は「第I期治療」と「第II期治療」の2段階に分かれます。第I期治療は乳歯と永久歯が混ざる時期に実施し子どもの早い成長期を利用して顎の幅を広げるなどの調整を行います。使用する装置には拡大床やヘッドギアなどがあり費用は20万円〜40万円程度です。

第II期治療は永久歯が生え揃った後に行われ、主にブラケットを使いワイヤーで歯の位置を調整します。この装置は取り外せないため歯磨きが難しい点がデメリットですが、マウスピース矯正のような取り外し可能な選択肢も増えています。費用は第I期から続ける場合30万〜50万円、第II期だけの場合で70〜80万円程度です。

矯正治療の追加費用として経過観察やワイヤー交換があり3,000〜5,000円程度かかります。ワイヤー矯正では専用の歯ブラシが必要になる点も覚えておくと良いでしょう。細かな費用も長い治療期間中に積み重なる可能性があるので注意が必要です。

治療後にかかる費用

矯正治療後、歯が移動しないように保定装置やリテーナーの装着が必要です。一般的には最低2年間の装着が推奨され、費用が矯正費用に含まれるか否かは医院によります。

装置費は5,000〜10,000円、経過観察は2,000〜3,000円程度です。

さらに、治療後も歯の健康を保つため3〜6ヶ月ごとの健診を受けることが大切で費用は3,000〜5,000円程となります。

小児矯正で保険適応になる例とならない例

矯正治療はほとんどの症例が保険適応とされることはありません。歯列矯正の場合はほとんどが病気ではなく「審美改善」が目的となるためです。

しかし、審美的な改善が目的ではない場合は保険適応になることがあります。

「先天的に異常が見られる疾患がある」とされる場合です。厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常が見られ日常の生活や健康に障害がある場合に限ります。

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子どもの矯正治療をやすく抑える方法

お子さんの歯並びを整えてあげたいという願いはあるものの、治療費に関してはできる限り節約したいと多くの方が感じるのは当然でしょう。

費用を抑えつつ美しい歯並びを実現する方法をご紹介いたします。

①医療費控除制度を活用する

医療費控除制度を聞いたことがありますか?この制度は、私たちが1年間(1月1日から12月31日まで)に払った医療費が10万円を超えた場合に税金の負担を軽くする便利な制度です。

ただし、全ての医療費が対象なわけではありません。例えば、美容のための手術や治療は対象外です。しかし、歯の矯正治療は控除の対象となります。

矯正治療は時間もかかり費用も高いことが多いですよね。そんな時この制度を使うことで少しでも経済的な負担を減らすことができれば助かります。

その年の1月1日から12月31日までの間に10万円以上の医療費を支払った場合、確定申告することで医療費控除を使うことができます。領収書や通院の際にかかった経費の領収書などは後で必要になるため大切に保管しておきましょう。

このような便利な制度があります。安心して治療を受ける際の参考としてご活用ください。

②分割払いを利用する

治療を検討する際その費用について心配するのは当然なことです。幸い多くの治療施設では現金のみならずクレジットカードやデンタルローンといった複数の支払い方法を提供しています。

特にデンタルローンの分割払いは初期費用のハードルを大きく下げる手助けをしてくれます。分割回数や期間によっては利息が発生しますが、毎月の支払いを無理のない金額に設定することが可能になります。このように、治療を受けるための費用の問題は様々な方法で柔軟に対応することができます。

費用や支払いの疑問もお気軽に当院までご相談ください!

いかがでしたか?

お子さんの矯正治療にかかる費用について多くの方が気にされるのではないでしょうか。この説明を通じて治療の初めから終わりまでの費用に関する概要がご理解いただけたらと思います。

治療費についての質問や不安をお持ちの方のために当院では無料カウンセリングを実施しています。

この機会をぜひご利用ください。お待ちしております。

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